

4月の聖句
「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」
マタイによる福音書14章27節
4月のメッセージ
今津幼稚園 後藤 聡
2026年4月、新しい年度を迎え、園庭の木々や草花もやわらかな息吹を感じさせてくれる季節となりました。ご入園、ご進級、誠におめでとうございます。お子さまたち一人ひとりの新しい歩みが始まるこの時を、私たちは心から喜び、神さまに感謝しています。今津幼稚園は、今津教会(1922年創立)が母体となって、1932年「農業託児所」として始まりました。教会の玄関の上には「今津基督教会館」と記されています。当時、教会堂というと敷居が高く入りづらいという方も大勢おられました。でも会館ですから、いつでも、だれでも入っていいし、さまざまな使われ方をしていいというのが今津教会です。農民運動や女性活動にも使われました。当時は珍しい映画やスライドの上映や音楽会なども行われましたが、なにより子どもも大人も集まることができる建物としての役割を果たしたのです。
4月の聖書のことばを皆様と分かち合いたいと思います。
「安心しなさい、わたしだ。恐れることはない」(マタイによる福音書14章27節)
この言葉は、荒れたガリラヤ湖の小さな舟の上で不安に包まれていた弟子たちに、イエスさまが語りかけられたものです。強い風と波に囲まれ、先の見えない状況の中で、弟子たちは恐れにとらわれていました。しかしそのただ中にあって、イエスさまは「安心しなさい」と呼びかけてくださったのです。
この季節、大人にとっても子どもにとっても、大きな変化の時です。新しい環境、新しい友だち、新しい生活リズム、期待と同時に、不安や戸惑いもあることでしょう。朝、泣きながら登園する子どもたちの姿に、保護者の皆さまも胸を痛めることがあるかもしれません。
けれども、そのような時にこそ、この聖書の言葉は静かに私たちを支えてくれます。「恐れることはない」と語りかけてくださる存在、神さまが一緒におられるということです。それは、どんな時にも子どもたち一人ひとりが大切にされ、見守られているという確かな約束でもあります。
今津幼稚園では、子どもたちが安心して過ごせる場所であることを何よりも大切にしています。すぐに慣れる子どももいれば、時間をかけて少しずつ心を開いてくれる子どももいます。それぞれの歩みは違っていてよいのです。一人ひとりのペースを大切にしながら、「ここにいて大丈夫」と感じられる毎日を積み重ねていきたいと願っています。
また保護者の方々にとっても、子育ては時に不安や迷いを伴うものです。「これでよいのだろうか」と立ち止まることもあるでしょう。そのような時、この言葉を思い出していただけたらと思います。「安心しなさい」このやさしい呼びかけが、少しでも皆様の心を軽くするものであれば幸いです。
園とご家庭とが手を取り合いながら、子どもたちの成長を見守っていく一年となりますように、そして、子どもたちが日々の生活の中で安心と喜びを感じながら、自分らしく育っていくことができますよう、職員一同祈りながら歩んでまいります。
どうぞ一年間、よろしくお願いいたします。


