

1月の聖句
「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された」
新約聖書 ルカによる福音書2章52節
1月のメッセージ
今津幼稚園 後藤 聡
新年おめでとうございます。年末年始どのように過ごされたでしょうか。こどもたちからもたくさん話を聞いていきたいと思います。あらためて、日頃より今津幼稚園のありようへのご理解とご協力に、こころより感謝申し上げます。2026年もよろしくお願いします。
クリスマス、主イエスの誕生をみんなでお祝いしました。生まれた赤ちゃんは、一日一日成長します。もちろん、それぞれが違う存在ですから、みな同じではありません。それぞれの速さや遅さがあるのは当然で、それでいいのです。
今月の聖句は、その幼いイエスが成長していく姿を簡潔にあらわしています。この言葉は、主イエスが神さまとしての特別な存在でありながら、私たちと同じ人間として、時間をかけて成長していった姿を伝えています。知恵が増すこと、体が成長すること、そして周囲の人との関係の中で大切にされ、愛されていくこと、そのことを聖書は、こどもの成長をとてもバランスのとれたものとして描いています。聖書は宣教活動される以前の主イエスのことをすべて記録しているわけではありません。なにしろ2000年前のことです。さまざまな教会で言い伝えられたと思います。今の聖書には採用されない、現代ではとても信じることのできない物語もあるのです。また主イエスはおおよそ30歳になって宣教活動を開始したと言われています。おそらく父親のヨセフさんの手伝いをしながら大工さんをして、家族の世話をしていたとおもいます。旧約聖書の学びと、多くの人との出会い、その生活の中から悲しみや怒り、喜びなどの感性を研ぎ澄ませて言ったことでしょう。
わたしたちはつい、「できるようになること」や「結果」に目を向けがちです。しかしこの言葉は、成長とは単に速さや能力だけでなく、人とのかかわりの中で大切にされる経験そのものであることを教えてくれます。愛されていると感じること、受け止めてもらえる安心感の中でこそ、こどもたちは自分らしく育っていくのです。
ようちえんの生活は、家庭とは少し違う世界です。年上や年下の友達との出会い、うまくいかない経験、先生とのかかわりの中で、こどもたちは少しずつ「知恵」を身に着けていきます。それは、失敗しないことではなく、失敗しても歩み続けるこころを育てる過程でもあります。昨年のクリスマスでも、先生方の心配をよそに、感動的な時間を過ごすことができました。ゆり組の三人は3月に、このいまづようちえんを巣立っていきます。期待と不安もありますが、神さまに見守られしっかりと新しい生活を送られると信じています。ばら組がゆり組になり、ちゅうりっぷ組がばら組になり、つぼみ組がちゅうりっぷ組になるのです。当たり前であると同時に、それは神さまから愛され(大切にされ・支えられ)ているからであり、多くの人々(家族・ようちえんのこどもたちや先生がた)から愛されているからこそなのです。
新しい一年が、こどもたちひとりひとりにとって、心と体がすこやかに育まれ、「神と人とに愛されている」ことを実感できる歩みとなりますようお祈りしています。


