

5月のメッセージ
今津幼稚園 後藤 聡
5月の聖句
「これは、主がなさったことで、わたしたちには不思議に見える」 マルコによる福音書12章11節
4月の始業式、入園式からしばらく経過しました。連休があり、こどもたちがどのように幼稚園になじんでくるか楽しみなところでもあります。その4月になってまた、市内でインフルエンザが流行しているようです。くれぐれもご注意ください。
5月は、長い連休もあり、新しい生活がすこしずつおちつきを始める時期です。けれども同時に、こどもたちも保護者のみなさんも、目にはみえない疲れやとまどいを抱えやすいときでもあります。
こどもたちの姿をみていると、虫や花の変化に驚かされ、また自分のことばや行動に「どうしてこんなことが」とか、「なぜ急に」と不思議に思う瞬間がたくさんあります。昨日までできなかったことが、ある日ふとできるようになることがあります。泣いていた子が、友だちにそっと手を差し伸べるようになるときがあるのです。そのひとつひとつは、予定されていたり、計画通りにいくものではなく、どこか”与えられている”ようなできごとです。
聖書のこの言葉は、そのようなできごとの中に「神さまの働き」を見いだしています。つまり、人間の力だけでは説明しきれない成長や変化、出会いの中に、神さまの見えない導きがあるということです。大人もそういう体験をなんどもしてきています。知識や経験では理解できないことがあります。キリスト教では、それらすべては神さまが備えられているのだと信じているのです。もちろん、子どもの歩みにも、神さまは働かれているのです。
私たちはつい、「もっとこうならなければ」「まだ足りない」と考えてしまいがちです。しかし、すでに起こっている小さな変化や出来事に目をむけるとき、「これは神さまがなさったことかもしれない」と受け取ることができます。
5月のこの時期、少し立ち止まり、お子さまの姿をあらためて見つめてみましょう。できるようになったことだけでなく、その子らしさや、小さな一歩のなかに、不思議な神さまの恵みが隠されています。
その一つひとつを「不思議だなあ」とうけとめる心が、日々の日常生活を豊かにし、子どもたちの歩みをあたたかく支えていくのではないでしょうか。


